【陰キャ×陽キャの理想郷】噂の僕ヤバ読んだら、ありもしない青春がよみがえった

僕ヤバ読んだら、世界変わった

 

「僕の心のヤバイやつ」何か話題になってるなと遠目で見てたけど

読んでみたらめっちゃ刺さった

 

長らく恋愛のマンガ第一位は「フルーツバスケット」だったんですが、ついに入れ替わりましたね

ちょっと好きすぎて、毎日読んでる

これはマジ

 

 

2021年6月現在、4巻まで発売中なんですが、4巻まで読み終わったら、また1巻に戻って読んでる

会社に行く前に2~3話くらい読んで、昼休みに2話くらい、帰ってきたら10話くらい読んでる

もう何周もしているので、セリフも覚えるくらいなんですけど飽きずに毎日読んでる

それくらい好き

 

 

本編を読み終わった後はもっと別の話を読みたくなるのでTwitterやpixivを漁り、遂には作者のインタビューが載っている雑誌も購入

圧倒的な供給不足に陥っている状況

不幸中の幸いにも来月5巻目が発売するのですが、これが半年後とかに発売されるとなったら狂いそうになってましたね

5巻を読んだ後にどうなってしまうか不安です・・・

 

 

このマンガを読むと、とても幸せな気分になります

中毒性のある精神安定剤みたいな感じ

 

 

読むだけで自分に救いを与えてくれるので

作者のことをを勝手に『桜井のりお神』と呼んでます

女性らしいです。のりおだから男だと思っていたのですが意外な事実

 

 

この記事を読むと「僕の心のヤバイやつ」沼にハマった人はどういうことになるのか

そして、このマンガのどんなところが特にヤバいのかが分かります

 

「僕ヤバ ちょっと気になるなぁ・・・」という方にはピッタリの記事

 

実のところ、恋愛に関するマンガの記事って、あんまり書きたくはないんですよね~

だって、自分の恋愛観みたいなものを全世界に暴露するようなものでしょう?

 

妹とか母親とかに「○○ってこういう恋愛マンガ好きなんだねぇ(ニチャア)」とか言われるのは絶対避けたいですよね?

バレたら死ねるな・・・みたいな

 

でも僕ヤバを知らない人で、作風にハマる人って絶対いるはずなんです

なので、

 

こっちの沼は居心地がいいよぉ~・・・。温度も最適で、気持ちいいよぉ・・・(ズブズブ)

って感じで、沼にハマりそうな人のために恥を忍んで書いてます

 

それではどうぞ

 

・僕の心のヤバイやつが気になる人

・中学、高校とモテなかった人

・自分は陽キャじゃないと考えている人

・感情を揺さぶられたい人

 

 

ざっくりとしたあらすじ

 

端的に表すと

初カキコども・・・みたいな陰キャ男子中学生×陽キャ代表 読モもやってるスクールカースト上位 美少女のラブコメ

 

 

back numberの高嶺の花子さんみたいな世界観で、

男子の8割が好きになるような美少女のことを主人公が過剰に意識するところから物語が始まります

 

「自分なんか相手にされないだろう・・・」と考えている中学生男子が、

ゆっくりとしたテンポでヒロインと親密になっていくのが丁寧に丁寧に描かれます

 

 

なぜこんなにも多くの人に僕ヤバが刺さるのか?

 

それは「モテなかった中高生の時の理想」が現実的に描かれているから

主人公の市川少年は特別な資質や特に秀でているものは特にありません。

あの頃の自分と同じようなごく普通な陰キャ

 

 

自己肯定感が低く、窮屈な学校生活を送っている

友達と呼べる人もほとんどおらず、学校に行くのが楽しくない

 

 

自己肯定感の低い主人公の市川に、かつての自分がダブるので

ついついあの日の自分のように自己投影してしまいます

 

 

中学生の自分は顔にたくさんニキビができていて、背も低く、自分に自信がないヤツでした

バレンタインデーでチョコをもらえるわけないのに、そわそわしているのを他の人に見られたくなくて毎年 仮病で休んでいた

人からどういう風に見られているのか それが一番気になる年頃で、早く大人になりたいと考えていました

 

 

あの頃に山田のような女子がクラスにいれば、それはそれは楽しかったでしょうね・・・

 

 

山田にからかわれたい人生だった・・・

 

 

余談ですが、日本の若者は各国と比較して自己肯定感が低いという調査結果があります

 

72.5%の高校生が「自分はダメな人間だと思うことがある」ようです

 

 

実際はそんなことないよ!ダメなところはひとつふたつあるかもしれないけど、

全部がダメなわけじゃないよ!と励ましてあげたくなります

 

 

 

マンガの最初 1巻などはドラマチックな展開が少ないのですが、些細なことを積み重ねて段々仲良くなっていく二人

その様子を主人公の市川、もしくはクラスメートの一人、または教室の壁の視点からニヤニヤするのが

このマンガの読み方における作法のような気がします

 

はじまりは主人公→ヒロインへの一方的な片思いなのですが、交流を重ねるうちにヒロインの心にも変化が訪れます

 

 

 

徐々に相思相愛っぽくなっていくのですが、

陰キャ男子が「まさか自分のことなんか好きにはならないだろう」と考えているので、なかなか関係が進展しない

 

だがそれがいい!

 

 

相手は自分のことが好きなの?そうじゃないの?

あの時のあの言葉はどういう意味なの?あのプレゼントの意味は?

教室でよく目が合うのは自分だけが意識過剰なのか?なんて

 

そういう答えの出ないことを自分の部屋で、「ウウーッ!」と言いながら悩んだりジタバタするのって

最高に貴重な時間だと思うんですよね

 

 

すぐに恋人同士になるよりも、楽しさがずっと持続するような

恋のピーク手前でずっとドキドキしているような

 

 

作者のインタビューでは

『読者には二人の物語を通じて、初恋を追体験してもらいたい』という思いで描いているらしいです

私も作者が用意した極上の沼にどっぷり浸かってしまっていますね

 

 

もう抜け出せない感もあります

 

なんで自分はこんなに僕ヤバが好きなんだろう?

 

マンガを何周も読んでいるうちに、なぜこんなにも好きなんだろうと考えて読むようになりました

 

ある程度、考えがまとまったので書いてみます

 

陰キャの主人公をそのまま受け入れてくれるヒロイン

 

主人公の市川はヒロインの山田を好きだと認識してから、自分のキャラを変えて陽キャになろうとはしていません

山田は別に主人公の陰キャな性質を直すようにも、なじることもしません

 

話し方がフニャフニャしても、服装がダサくても幻滅したりしない

ありのままの主人公を受け入れてくれている変わったヒロインです

 

 

市川は『陽キャどもは陰キャのことを蔑んでいるに違いない』と考えているが

、山田をはじめクラスメートで市川を差別している人はいない。優しい世界。

 

案外、陰キャと陽キャと線引きしているのはごく一部の人達だけで、

今の賢い中学生は「暗い性格、明るい性格は人それぞれ。それらも多様性」だと考えているのかもしれません

 

私の中学校時代、少なくとも陽キャではなかったので

あの頃の自分がヒロインに受け入れてもらえているようで物語を好意的に見ています

 

物語の妙な生々しさ

 

パッとしなかった中学生活で、巡ってくる数々のイベント

文化祭、運動会、社会科見学など

 

それらの細かい描写が意識して過ごしていなかったイベントを思い出させてくれます

まぁ、思い出してもさして楽しいものでもないんですが・・・

 

大人になってから思い出せるような大きなイベントだけではなく、

体育の授業での一コマや、昼休みのグダグダした感じなど

 

 

 

何でもない日常からラノベにあるようなトンデモ設定のラブコメではなく、

ある意味で十分あり得るようなリアルさを感じられます

 

主人公とヒロインが仲良くなっていく描写も1巻まるまる使って徐々に距離が近くなる様子を描いています

ヒロインとちゃんと話すようになるのは2巻以降

 

 

こんなにゆっくりとしたテンポで進んでいたら、連載しているうちにアンケート結果が悪くて打ち切りになっちゃうよ!

と心配してしまうくらい

 

 

でも振り返って考えてみると、中学校生活なんて楽しい出来事があるのは1ヶ月に1回くらい

99%は特に刺激もない毎日を送るもんです

 

なのでマンガで読むと超スローペースな関係の進展でも、リアルだなぁと思わずにはいられません

 

市川と山田のイチャイチャしている様子をずっと見ていたい気持ちになる

 

前に書いた腐女子に関する記事の中で

「腐女子はBLを神の視点から眺めている」というのがあります

 

どういうことかというと、自分がそのBLの物語の登場人物として物語に介入したり

どちらかの男性に気持ちを投影させて物語を見るのではなく

 

二人の男性の関係性を壁や天井、上空から見守る「神」の視点に立って

ずっと見ていたいという心理になるそうです

いわゆる「尊い」と呼ばれるような感じですね

 

私はBLには特に詳しくはありませんが、腐女子と同じような心境にあるのではないかと思います

市川と山田のぎこちないながらも徐々に関係を深めていく様子に

思わず神の視点になって、二人の行く末の障害物を全て避けてしまいたいと思うほどです

 

Twitterでも「尊い」「尊すぎて見れない」などの阿鼻叫喚がリプライ欄に溢れており

自分の他にも神視点で物語を見ている人がたくさんいるのではないかと

つまり、私は正常な状態で物語を見ているわけですね(正常か?)

 

僕ヤバのオススメポイント3つ

 

ここまで、大分作品へのクソデカ感情を読者にぶつけてきたわけですが

まだ終わりません

 

個人的にここを楽しんで欲しい!というポイントを3つお知らせします

もう少し付き合ってください

 

行間から伝わる奥ゆかしさ

 

僕ヤバはセリフが少ないため、各キャラの心情を

行間を読んだり微妙な表情からキャラクターの心情を推察したりするのが楽しいマンガです

 

セリフを言う時のキャラの微妙な表情とか

その前に書かれている些細な行動などから今、登場人物はどんな気持ちなのか、どんなことを考えているのか

そういうことを考えていくのがこのマンガの醍醐味です

 

何度読んでも発見がある

 

最初はネカフェでパラパラと読んでいただけだったのですが

あまりの面白さからkindleで全巻 購入しました

 

奥さんに本棚に並んでいるのを見られると少し恥ずかしいので、電子書籍版で・・・

 

何度読んでも発見があるというのはどういうことかと言うと

まずこのTwitterで公開されている4ページを見て欲しい

 

 

 

さっと読むだけだと「あ~二人がイチャイチャしてるな~」と感じるだけかもしれませんが

2ページ目で山田が「あ忘れものしちゃった」と嘘をついて、主人公に絡みに来るわけです

 

ホントは忘れものなんかしていないのに

このような、いじらしさがすごい好き

 

あと今気づいたのですが、「誰かに借りたのかと思った」というセリフにも

もしかしたら市川が「他の女子から体操着を借りているのではないか?」という不安を払拭するために

山田が引き返してきたのではないかと推察すると

 

めっちゃ尊い☆

 

このようにセリフ一つとっても、何度も読み返すことによって

味わい深く物語が楽しめる

 

ミステリーでもないのに、前の話に伏線が仕込まれていたりするので

気が抜けません

 

4巻まで読んで大分仲が深まったなぁと思って1巻目に戻ると、山田がいつ市川のことを気になり始めたのか

そして、恋を自覚したのはいつなのか

 

作者自身も明言していないので、読者それぞれが「このイベントで気になり始めたに違いない」とか勝手に想像して楽しんで欲しいと思います

 

 

感情がぐちゃぐちゃになって揺さぶられる

 

僕ヤバは基本的には気持ちよくなれる感情がもらえるのですが

 

たまに苦しさとか後悔の感情が来たりします

 

 

 

自分とは違う男と付き合っている山田を想像してしまう市川

山田との可能性を信じ切れていない様子

 

ツラいですねぇ・・・

 

次のコマでは姉からあーんとされて、コメディチックな雰囲気に戻るのですが

モテない人間からすると、なかなかの心のえぐり方ですよ、コレは

 

たまにこんな感じのえぐられ方はするものの

8割方は山田とのイチャイチャが見られますので、ご安心を

 

ただ甘いだけの物語じゃなくて、たまに苦いものが来るのも

感情の振れ幅が大きくなるのでいいですね

 

好きかもと思ったら、作者のTwitterを漁るのがヨシ!

 

Twitterで公開されているマンガをまとめたページを貼り付けておきます

僕の心のヤバイやつTwitterまとめページ

 

気に入ったなら、桜井のりお神のアカウント(@lovely_pig328)をフォローしましょうね

定期的にショートストーリーを投下してくれます

 

本編が読みたくなったら、kindle unlimitedだと無料で読めます

あと1巻読むと続きがすぐに読みたくなるので、電子書籍版オススメです

 

 

 

 

噂の僕ヤバ読んだら、ありもしない青春がよみがえった まとめ

 

・陰キャ男子×陽キャ女子の素晴らしい物語

・何度読んでも発見がある面白さ

・丁寧な描写で、尊さ、愛おしさ、苦しさ、後悔などで感情を揺さぶられる

 

語り尽くしたので、なんだかスッキリしました

僕の心のヤバイやつ できることならあと10年続いて欲しい・・・