世の中そんなに甘くないですよ...悲しいけれど
給付型奨学金は返還義務がないことが最大のメリットですが、いくつかデメリットも存在します
この記事では給付型奨学金のデメリットについて5つ 説明していきたいと思います
給付型奨学金を考えている人は、デメリットも考えつつ申請してください
申請時のデメリット①
選考が貸与型よりも複雑でめんどう
給付型奨学金の審査は、日本学生支援機構の貸与型よりも厳しいです
高校受験のように課題を提出する場合が多く、家庭の経済状況・学校の推薦状のほか
小論文や面接が選考に組み込まれていることがあります
貸与型なら書類審査のみですが、自分の性格や進学に対する熱意を文章やスピーチで伝えなければならない
これは審査を受ける学生側にとってはデメリットですね
在学中のデメリット②③④
めんどうな選考をくぐりぬけて、給付型奨学金を受け取ることができました
あとは勉強に打ち込むだけだと思いきや、受給中にも意外なところに落とし穴があります
金額が小さい
ただでもらっておいて、こう言うのもなんですが・・・
給付型奨学金は貸与型と比較すると、ひと月に振り込まれる金額が小さいです
日本国内には様々な奨学金制度がある団体はありますが、大多数が下記の金額に収まります
給付型:1~5万円/月
貸与型:3~10万円/月
しかも、奨学金によっては他の奨学金との併用ができない場合があります
新生活を始めてみると意外と家賃が高く、出費がかさむ
バイトで生活費を補填しようと考えていたが、講義とサークル、ゼミなどに時間がとられバイトをする時間がない
なんてことも予想されます
奨学金の併用ができれば問題ありませんが、併用禁止となる場合は厳しい学生生活になるため
申請する際に、そこはしっかり確認しておきましょう
募集要項には明確に書いていない場合もあるので、電話などで直接確認することをオススメします
成績を維持しなければならない
給付型奨学金には、「成績証明書」や「生活状況報告」などの提出を義務付けているものが多くあります
またGPA3.5以上を求める奨学金すら存在します
進学したもん勝ちで自由に大学生活が送れると思った、あなたは考えが甘いです
給付している側はあなたがキッチリと勉強を頑張っているのかチェックしてきます
私が大学の学生寮に入っていた時は、貸与型の奨学金を毎月パチンコに突っ込む「愚か者」を見ましたが何年も問題なく貸与が続けられていました
割と日本学生支援機構のチェックもガバガバなんだな
そう思いました
給付型奨学金を受給したからには、ある程度の自由を楽しみつつ成績は絶対に維持しなければなりません
そうしなければ結構エライことになります
返還を求められるケースがある
もしあなたが成績不振や休学、退学、留年などの事態に陥った場合
奨学金を返還する義務が発生する可能性があります
給付型から貸与型に切り替わってしまいます
これも募集要項に書いているので、じっくり読みましょう
高校卒業時まではかなりの勉強量が維持できていたが、大学に入学した途端リズムを崩して成績が落ちてしまうことも考えられます
または、自由な雰囲気に当てられて勉強する気がなくなる
給付型の奨学金を受給している人をあまり見たことがないので、口コミ情報では聞いたことがありませんが気を付けた方がいいのは確実です
卒業後のデメリット⑤
これも申請時に募集要項でチェックしてほしいのですが、
卒業後の進路が狭くなる
可能性があります
在学中には貸与型
卒業後にある条件により、返還が不要になる=給付型
となる奨学金制度があります
ある条件とは、指定の業界・会社などに入社することなどがあります
理系学部専攻だと順当にいけば、研究職や製造業 ものづくり関係に就職する人が多いです
仮に
入学するときは、その業界に進む気持ちを持っていた
返還不要になるから問題ないと軽い気持ちで考えていた
としましょう
しかし、大学在学中に気が変わり全く違う業界に就職したいという気持ちになった
その場合、給付だと考えていた奨学金が貸与に変わるわけなので急に大きな負担になります
奨学金を返還不要にするために、進路が狭くなる可能性もありますので十分に検討した上で結論を出してください
返還義務なし奨学金の5つのデメリット まとめ
【申請時】
①選考が貸与型よりもめんどう
【在学中】
②給付金額が小さい
③成績を維持しなければならない
④返還を求められるケースがある
【卒業後】
⑤卒業後の進路が狭くなる可能性がある
給付型奨学金は返還不要の素晴らしい制度ですが、メリットが大きいために少なからずデメリットも存在します
これらのデメリットも十分に考えたうえで給付型奨学金を申し込んでくださいね