こんにちは
意識高い系を引きずるkeiです
この記事では最近読んだ「ザ・フォーミュラ」について、こんなことを書いていきます
カッコつけて言えば書評ですね(キリッ
読み終わった後は大体の本の概要が分かりますし、買うか買わないかの判断の一助になりますよ
・どんな本だったのか
・どこが面白かったのか
・読んだ後、何の役に立ちそうなのか
・「ザ・フォーミュラ」を読もうか迷っている人
・「ザ・フォーミュラ」を最近読み終わって、他の人の感想を見たい人
・成功に関して興味のある人
・意識高い系の理系の人
「ザ・フォーミュラ」ってどんな本?
読み終わった後に振り返って、一言でまとめると
「ザ・フォーミュラ」のタイトル全文は、ザ・フォーミュラ~科学が解き明かした「成功の普遍的法則」
この普遍的法則というものが”formula”にあたります
なんかぱっと見、普通の自己啓発本に見えたり、スピリチュアル系の何か?とか思っちゃいますが中身は全然違います
私も何冊か読んできましたが自己啓発系の本って、大なり小なり同じようなこと書いているんですよね
・成功者の私はこう考えて、いつもこのように行動している。だからあなたも成功しますよ
・あなたの潜在能力を妨げているのは○○だ! だからそのようなマインドをまず変えよう!
というような説得力がありそうな?なさそうな説明をいれて、心を入れ替えるように促す「マインド系」か
筆者の行動を箇条書きで書き出している「ひたすら行動系」の二つに大別できますが、「ザ・フォーミュラ」はどちらでもない本でした
「ザ・フォーミュラ」は著者の研究チームがまとめた研究結果です
数百万以上にわたる多くの人々の人生を追いかけて調査した成功に関する膨大なデータを解析し、なぜこの人は成功したのか?なぜこの人は成功しなかったのか?
同じような才能と境遇を持つA氏とB氏を分けたものは何だったのか
それらをしつこく調査した内容が書かれており、純然たる事実をもとに話が進められます
調査した人々の職業には多岐にわたり、私が覚えている範囲でもこれくらいありました
・経営者
・スポーツ選手
・アーティスト
・研究者
・ミュージシャン
・ライター
普通の自己啓発本では筆者ひとりの成功パターンしか学べませんが、「ザ・フォーミュラ」は膨大な数の成功パターンの中から共通する項目から、「これは普遍的な法則だ!」というものを5つ抽出しています
恐らく世の中には本の中で示されている普遍的な法則に当てはまらないケースもあるとは思います
しかし、多くの場合に当てはまる成功パターンが書いているわけですから、成功したい場合は覚えておいて損はありません
私も自分の人生をより良い方向に向かわせたいので、この法則は覚えておこうと決めました
そんなに多くないので助かります。多すぎると心に留めておけないので・・・
成功ってなんですか?
ここでみなさんに質問したいのですが
「成功の定義って何ですか?」
スクロールする前に、5秒くらいでこんなことなんじゃねーかなとボヤッとイメージしてみてください
イメージできました?
「ザ・フォーミュラ」の中ではこのように定義しています
例えば優れた車の定義を決めるとしたら、誰でもわかる指標が必要になります
・燃費が良い
・安全性が高く評価されている
・デザインが良いとアンケート結果から分かる とか
悪い指標の例としては職人がどれだけ丹精込めて部品を作ったかなどが挙げられます。なぜならどれだけ丹精込めたのかは目に見えないからです
つまり、この本の中では成功も見える化された指標に定義されます
ある人が心の中で成功を感じて順風満帆だと思っていても、それは成功として定義されません
社会からの評価は様々な形でカウント可能です
各職業の社会からの評価=成功はこんな感じです
「スポーツ選手」・・・年俸、スポンサーからの出資額
「研究者」・・・発表した論文の引用数
「ライター」・・・本の発行部数、書評家からの評価
目に見える数字を追うことで成功に繋がった法則が見えてくるわけです
特に印象に残っているのは、ミュージシャンの実験です
これが非常に面白かったので、じっくり読んでもらいたいと思います
色んな楽曲を被験者に聞かせて、それぞれの楽曲に評価を付けていくという実験があり、優れた楽曲の選ばれ方やメカニズム
優れた評価を受けた楽曲をわざと不利な状況に置いたらどうなるか・・・
結果は書きません
気になったら読んでみてください
明日誰かに話したくなる印象的な内容
調査を続けるうちに、面白い発見があり本の中で発表していました
印象的だったので何点か紹介します
プロゴルファーのタイガーウッズと競う対戦者は、タイガーウッズのプレッシャーに委縮して普段のパフォーマンスを出せなくなる。この効果はタイガーウッズの調子が良ければ、相手のパフォーマンスはさらに下がり、タイガーウッズが不調なら、相手のパフォーマンスはそれほど下がらない
なんか遊戯王カードの説明文みたいですよね
今年一番のワインを決める品評会で評価を行うプロの審査員は、同じワインを2回飲んでも同じ点数は付けられない。時間を置いて同じワインを飲むと評価が高くなったり、低くなったりして評価がガバガバになる
能力が同じような人をたくさん面接した場合、話す内容よりも面接を受けた順番の方が合格率と相関性がある。後の方が有利。
このような面白い内容が随所にありますので、本筋以外にも雑学として覚えたくなる内容がたくさんありました
著者情報
著者はルーマニア人のアルバート=ラズロ・バラバシさん
理論物理学者で、ノートルダム大学物理学教授
ネットワークサイエンスについて日々、研究を行っています
「ザ・フォーミュラ」が興味深い内容で刺激を受けたので、バラバシさんが出している本を読みたくなりました
ちょっと調べたので、置いておきます
私もそのうち買うと思います
「ザ・フォーミュラ」読んでみた まとめ
・一言でまとめると「成功に関する膨大なデータを抽出してまとめた論文的な本」・本の中では「成功=社会からの評価」と定義している
・普通の自己啓発本だとひとりの成功パターンしか学べないが、「ザ・フォーミュラ」なら膨大なデータの中で共通する成功パターンがわかる
・タイガーウッズ効果など明日から話したくなる印象的な内容も盛りだくさん
・同著者のネットワークサイエンスの本も気になるのでそのうち買ってみます
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